所用で大津に出かけたついでに、いいお天気にさそわれて
比叡坂本まで散策に。
比叡坂本は古代の遺跡もたくさん残された古い歴史を
持ち、物資を運ぶ交通の要所でもあって栄えた町です。
信長の比叡山焼き討ちのあと、
延暦寺・日吉社の復興は秀吉の時代からはじまって
江戸時代に完成します。
中世の道や社をそのままに復興した町並みは僧侶の住まいの里坊や
日吉社の社家や宮司の住まいなどや商家など今もその風情がたくさん
残っています。
その町並みの大きな魅力の素は「穴太衆積み」
「石の声を聴き、石に従う」自然石を巧みに組み合わせた
穴太衆積みは比叡山延暦寺や坂本と同じように古い歴史があります。
戦いの中でその堅牢さを実感した信長が安土城で穴太積みを
取り入れたことで「穴太衆」が広く知られることになりました。
近世の坂本の復興でも穴太衆積みの石垣は坂本の土地造成などにも
採用され、現在も滋賀院門跡や生源寺などでその優れた技にふれることが
できます。
今はこの穴太積みを施工できる職人さんは坂本の
粟田建設さんだけということで個人宅で取り入れることは
かなり難しいことですが、
梅雨入り前のこの清々しい季節に
穴太積みの町並みのその迫力と美しさを感じる散策は
おすすめです。
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