古くは平安時代に見られる襖。
柱と床の骨組みだけの開放的空間を
季節の変化や年中行事にあわせて「しつらう」
暮らし方は
「自然の一部である私たちの生活を自然の変化に
沿ってしてらえ、その時々の融和や調和を
つくりだしていくという
考えに由来しているのではないか。」
海外の多くの建築家が高く評価した
多目的で可変的、フレキシビリティな日本の
空間はこの襖や障子によってつくられて
きました。
そんな空間も
戦後からこれまでの間に一般の住宅の
あり方の中から姿を消しつつありました。
木の骨下地に、骨縛りから仕上げの上張りまで
何層にも張り重ねられていく「襖」
の見えない部分の力を知る、
NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」
で輪島塗についてのセリフ
「見えないこそ手を抜いたらダメなんだ」
と共通なものづくりの心 です。