住まいづくりの知識
2022.06.18
斜めにふった窓
アルヴァ・アアルトが設計した、アルテックの
出資者 グリクセン夫妻のための住宅、
マイレア邸です。
この少し斜めにふった窓、室内と屋外の視覚的
なつながりを考えたもの、外観デザインから、
そして風や太陽の光を2方向から得るため・・
三角の短編が開口部であれば、建物の妻側方向
から吹く風も取りこむことができます。
ですが、このような変形出窓をつくることは
手間や窓の形状など、いろいろ、コストアップ
になります。
家を建てる敷地の状況や隣地との関係は様々
ですが、住宅の密集する都市部では特に、
通風に工夫が必要なことも多くなります。
そこで、「引き違い窓」だけでなく、「縦滑り
出し」窓など角度をつけて開ける窓を取り入れ
ることで、桁側に設けた縦滑り出し窓から妻側
方向に吹く風をキャッチして取りこむことがで
きます。
採光、日射遮蔽、そして通風、窓の位置と大き
さ、種類の選択は暮らしやすさに大きく影響す
るのでしっかりと環境を考慮した計画が大切に
なります。