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デュアルライフ

動物と時間とエネルギー

今年の年初に決めたことの中の一つが
「少なくても3冊/月 に本を読む」。
1箇所にじっとしていることが苦手な私は、
読書のためにも長い時間、じっと座っていられ
ないので、どうしてもペースがゆっくりになり
ます。

読みたいと思った本はその場で「お気に入り」
に入れておいて、その中からその時に読みたい
気分のものを1冊づつ順番に選んで読んでいま
す。

今は、
「ゾウの時間ネズミの時間」の著者 本川達雄
先生の新刊「うたう生物学」を読んでいます。

ゾウの時間ネズミの時間の中でも本川先生が言わ
れている「体の大きさと寿命」の関係によると

体重60キロの哺乳類の寿命は41歳くらいなの
だそうです。

車やコンピューターなど様々な便利で効率よく
時間を使える道具を大量のエネルギーを消費しな
がら時間を早く回して生きている現代のヒトは、
本来の動物として体や精神が許容できるスピード
を超えた暮らしを続けていることになるのだそう
です。

もはや、「人の体の適応可能な速さの限界を超え
つつあるのではないか」と書かれています。

感覚としてはとても納得できる気がします。

今、現実の暮らしを続ける中でも
「ヒト」としての暮らしのあり方を考えて変わっ
て行かなくてはいけないと、あらためて感じます


「体の大きさと時間」の関係の他にも
サイズの生物学からの人口密度のお話などなど、
ゆっくりしながらあたたかい気持ちでサラッと
読めておすすめです。