この日は所用で烏丸まで出かけたので、
そのまま錦小路などを通って三条の駅へ。
三条大橋のたもとで棕櫚箒を買って、
電車で帰ります。
電車に乗っている時間に、ふと、想います。
「なぜ、京都の周辺に拠点を持ちたいと思った
のか?」と。
決めた時点で、その「場所」であることの私自身
の特段の大きな理由とか事情(「場所」のポテン
シャルの高さを感じたということ以外に)とかは
無かったような気がします。
ただ、一昨年に他界した父は生粋の京都っ子で
今もほとんどの親戚は大阪・京都在住で墓地も
京都市内にあります。
錦小路は父に連れられて歩いた場所、祇園祭りは
どんなに混雑していても元気な時は毎年出かけて
いた父、歳を重ねて出かけることが少なくなって
きてからは更に
「京都に帰りたい、京都で住んで最後にしたい」
と繰り返し言っていました。そんなことを思い出
し、
今、このエリアに私がいることは何か他の力に
よるもののような気がしています。
親がつくった、大きな重たい宿題を片づけるのに
自分の大事な時間と体力を捧げ、その問題は
いろんな方のお力をお借りして何とか着地でき
たものの、父が生きていたら言いたいこと、
文句は大きな山ほどたまっている、はずなのに、
父と歩いた頃とはすっかり様子が変わってしまっ
ている錦小路を歩きながら、それでもその頃と同
じようにそこにあるお店の雰囲気に懐かしさを感
じながら
その「負」の感情は違う何か「温かいもの」に
変化していることを感じています。
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