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住まいづくりの知識

今週の1冊 〜建築家の清廉〜

サブタイトルは「上遠野徹と北のモダニズム」

建築家 上遠野徹氏は

大正13年生まれ 平成21年に亡くなっています。

戦後、竹中工務店に勤めて仕事をする中でのアントニン・レーモンドとの出会いや学生時代の恩師の影響からブルーノ・タウトや桂離宮にも魅せられたことが上遠野氏の作品に大きく影響
しているという。

DOCOMOMO 100選に選ばれた自邸は桂離宮に発想を得ているとのことですが、写真を見てすぐに思い浮かべるのはミース・ファンデルローエのファンズワース邸。

実験である自邸の天井は低く、
その低さゆえに視界が庭に広がってとても安らぐ感じです。

この本の写真で紹介されている
「稚内北星学園大学」を更に詳しく写真で見たいと探してみても殆ど出てこないので、実物を見に行きたくなりました。

コンクリート打ち放しのフレームの中に野幌煉瓦を貼った外壁は弧を描き、その角はピンとしている、
写真を写す角度にもよるのかもしれないけれどこの美しいフォルムは確かめてみたいと思わせます。