欧州では環境問題への取り組みが
進んでいると言われていること、
住宅に関する分野においては小さ
なことから取り組めることがある
というので、ドイツ コンパクト
シティについての経緯と現状につ
いて知るために
「ドイツのコンパクトシティはなぜ
成功するのか」など何冊かの書籍を
読んでいます。
読めばよむほど、ITにおける日本の
遅れと同様にこれから日本が取り組
んで成果を出せることはあるのだろ
うか?と、その考え方と、現状の日
本とのあまりの違いに、一人で何か
小さく動いて意味はあるのか??
・・と、ちょっと途方にくれる・・・
ただ、EUにおいても現在、住宅の
省エネについてはまだ70%が改
善を必要としている建物だという
こと、人の住まいと地域のエネル
ギーについては今回のコロナ感染
後の暮らし方と合わせて解決の方
向性は同じだということであるし、
それこそ、個々で取り組めること
も多い。
ドイツにおいての住宅は「賃貸」
が主体なので、省エネ改修も、
法律や条例で基準を満たす方向に
もっていって、かつ補助金などで
誘導して進めているという。個人
所有の持ち家が主体の日本とはそ
この取り組みやすさが違うらしい。
新築住宅の総量規制もされている
ことで、中古住宅の価値が保たれ、
省エネ改修によって品質を上げる
ことは資産価値向上にもつながる
のだという。
コトトマとしては、まだ住める家
を壊さないで 安全で住みやすい
家に改修すること、
新築ではなく、今既に存在する住
宅を直し、「住み継ぐ」家を増や
すこと、に貢献したいと考えてい
ます。
ただ、築年数 20年、30年以
上の住宅を今の基準の温熱環境レ
ベルに近づけたいと思うと、とて
も費用がかかってまうことで、
「やっぱり壊した方が早い」、
でもお金がかかるから
「我慢してそのまま住むわ」
となることがとても多いのが現実
です。
そこで、
小さな予算と最小限の工事で、どこ
まで性能を上げて、快適な環境に近
づけるか、
についてこの冬から実際段階的に改
修をさせて頂きながら検証すること
になりました。
1 現状の省エネレベルの算出と
一定期間 現状室内環境測定
2 改修工事後の省エネレベル算出
3 最小の労力(資金+施行内容)
で 出来る改修工事
4 3の改修工事後の室内環境測定
(一定期間)
5 2番めに小さな労力で出来る改修
工事
6 5の改修工事後の室内環境測定
(一定期間)
多分、ここからは翌冬
7 3番めに小さな労力で出来る改
修工事
8 7の改修工事後の室内環境測定
(一定期間)
この実証実験結果から、どのくらい
の予算でどこまで快適に出来るかを
把握し、暖房設備に極力頼らない、
一年を通じておおよそ快適な室内環
境に近づけていけることを目指しま
す。
(戸建住宅はひとつひとつ、立地や
施工方法などが違うので、同じ方法
で同じ効果が得られるわけではあり
ません。この調査結果は、個別環境
とご要望にあわせて対応、アレンジ
して行く上での目安)
実証実験は途中経過もブログでご紹
介していこうと思っています。
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