この本は、2011年から2012年にかけて
神奈川、広島、東京(目黒)の巡回展の公式カタログです。
シャルロット・ペリアンは
日本の文化を愛し、数々の作品を残した
フランスの女性建築家・デザイナー。
コルビジェのアトリエでの縁から坂倉準三や柳宗理の
推薦で来日し、数々の作品を生み出したシャルロット・
ペリアンの作品の図面や写真、日本人との関わりなどを
紹介しています。
表紙の椅子 「オンブル」は日本の文楽の黒子から
着想してデザインされたものだそうです。
オンブルは厚さ3mmの合板製で当時は量産をする
技術がなかったことから、発表からかなりの年数を
経て商品化されています。
女性のインテリアや建築の発想と着眼は、男性の
本来持っているものとは違う良さを持っていると
常々思っていますが、ペリアンの作品はその
優しさと温かみを感じます。