待合室の扉を開けた隣の空間にこの
礼拝堂があります。
角の見られない、包み込むような温かい空間、
奥の棺に向かって傾斜している床面は、そこに
参列する人たちの気持ちと意識が一つになって
亡くなった人に向かい合う。
葬儀の場を設計するに際して、これほど「人の心」
を丁寧に読み解き、感じ、大切にした空間の中に
身を置き、心が穏やかになっていきます。
丁寧に彫られた石。右は親族席前の床、「石の絨毯」
外部に面したこの格子の開口は地下に下げることが
できる仕組みによって、全開でき、外部と内部の空間
を一体にすることができます。
ただ、もう長い間、全開にしていないそうです。
それほど、この重量の建具を地下に下げていくのは
大掛かりなことなのです。
