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住まい循環プロジェクト

住宅双六から考える リスタート

建築学者の上田 篤氏が1973年に作成した
住宅双六の「あがり」は「郊外庭付き一戸建
て」でした。そして同じ上田氏が2007年
に作成した住宅双六の「あがり」は、老人ホ
ーム、海外定住、都心マンション、親子マン
ション互助、農家町家回帰、自宅生涯現役、の
6つになりました。

これは2007年に作成されたものなので、
現状は更に変化、多様化していると考えます。

平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳
ですが、大切なのは「健康寿命」です。

いつ病気になるか、いくつまで生きられるか
は神様だけがご存知で私たち自身で決めるこ
とはできないので平均値から、あらたなステ
ージの暮らしの計画を考えてみます。

例えば、ずっと勤めた会社を定年退職、継続
雇用となり、子供も独立して、大きなお役目
を終える年齢=60歳くらいから住まいや仕
事などの新たなステージが始まるとして

そこからの健康寿命(男性 72.14歳 女性 
74.79歳)の残りの年数は、概そ
男性 12年
女性 14年 です。
健康寿命の後の平均寿命までの約10年は多
くの人が介護が必要になる状態で暮らしてい
るのが現状なのですね・・・
以外に要介護状態で過ごす最終ステージの年
数って長いのです・・・

そう考えると
・・資金計画大丈夫?・・・
ということで不安になるからこそ
暮らし方の中の「仕事」の部分も大切になっ
てきます。

これからの時代の住宅双六は

60歳くらいからの「リスタート」以降はそ
れぞれの価値観で

・都市中心部のマンションに住み替え
・田舎暮らし
・海外定住
・これまでの自宅にそのまま住む
・趣味などライフワークを大切にできる
 環境への住み替え・・・

など様々、それぞれですが、どの場合も
「働く場所があること」がプラス条件では
ないかと思うのです。
何か「仕事」を続けていられることが、年
金支給の問題への対処として、そして何より
「心のハリ」と「心の若さ」と共に健康寿命
を延ばすためにも欠かせないことと思います。

そして以外に長い「要介護状態」で暮らす年
月への準備=老人ホーム等の施設入所などに
ついても考えておくことで子供達の負担を少
しでも減らせたらと、思います。


これからの住宅双六、人生の計画の中心が
「住宅」ではなくそれぞれの「価値観」。

そして

第1ステージ
現役 子育て時代の住まい、暮らし

第2ステージ
現役リタイア、子育て終了 健康な時代の住
まい、暮らし

第3ステージ
介護が必要になった時からの住まい、暮らし

の3つのステージで計画を立てて自分らしい
時間、充実した暮らしを送れたらいいなあ、と
思います。
自分の大切なもの、大切な人、してみたいこと
など価値観をちゃんと見つめて充実した第2ス
テージを過ごすための選択ができる環境や、こ
れまでにない仕組み、これまでにないサービスが
必要だと感じています。